提案書の書き方-その1- 熱き想いを!!

指定管理者になるために避けては通れない道、それは提案書の作成である。
現行の管理者でも、新規参入のチャレンジャーでも、とにかく提案書を書かないことには指定管理者にはなることはできない。

提案書作成のポイントは数多くある。同じ内容を表現するにも言葉遣い、文章の組み立て方などのテクニックが必要である。発注者である自治体の要求を正確に読み取る能力も必要である。審査委員の提案書読解力やポイントの与え方のクセを考えたうえでの構成も大切だ。

提案書作成のコンサルティング、さらには作成代行をビジネスとするところに頼ることもひとつの方策である。指定管理者に応募してくるのは3セクやビルメンテナンス企業ばかりではない。大手広告会社、社内に広告宣伝部門も持つ大手企業なども参入を狙っている。

自治体からの派遣職員や、役人OBが知恵を絞って作文した提案書が通用したのは平成17年度が最後と考えるべきだろう。それで成功した3セクもあることは事実だが、敗退してしまった団体もある。

提案書作成において、これまでの管理運営実績を評価してもらえるといった甘えは通用しない。審査委員が評価するのは次の2点に要約される。
(1)その施設の管理運営に対する熱意の強さ
(2)これまで行われていなかった、実施可能な新しい提案

チャレンジャーは、指定管理者に選定されなくても失うものはないから、盛りだくさんな魅力的な提案をする。受けて立つ側は実現可能な内容、多くは従来の延長線上の魅力的でない提案になってしまうばかりでなく、現状の業務ですら適切に記述できず、書類審査で点数を稼ぐことができない。

就職にたとえて言えば、履歴書を書くだけではだめなのである。精一杯に自己PRができる職経歴書、そして今後の展望を書くこと。

これは提案書としての最低限忘れてはならないことである。

優秀提案書の提案書が自治体のホームページに掲載されていることがあるが、可能な限り読み込むべきである。それをさらに高めるためにはどうするかをプロジェクト内で検討する。そんな作業を繰り返す中で、提案書の方向性が見えてくるに違いない。

3セクの方へ。
自治体からの派遣職員・役人OBに頼ってはいけない。頼りたくなくても彼らがイニシアティブをとっていることも少なくはないだろうが、提案書を友人でも家族でもいいから、とにかく民間人に読んでもらうこと。批判されれば素直に耳を傾け、書き直すこと。
チャレンジャーに負けたら明日はない。勝つために熱き想いを伝えるテクニックを2期目に向けてトレーニングすべきである。
すでに指定管理者になっていてこれからモニタリングを無難にこなしても、それは1期目をフルに勤め上げるための評価であり、2期目にプラスになるものではない。
数年後には新たな戦いが待っている。

新規参入の方へ。
審査委員の能力差は小さくない。審査委員のクセを見抜くことにも気を配るべきだ。
自治体の方針に一貫性があり続けるわけではない。文化芸術などの特定分野では首長が変わると方針も変更になることが多々ある。
時代のキーワードなどをたくみに取り入れる、取得している第三者評価はもれなく書き込む、多少背伸びしても実施可能なことはすべて盛り込む。
失うもの何もない。チャレンジャーの強みである。思い切り良くストレートに熱意を伝える。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • モニタリングが運営の鍵を握る

    Excerpt: 5月26日 大阪で開催された三菱総合研究所の「PBボード 企画発表会」に参加して... Weblog: ひょうごPFI協会・PPP/パブリックビジネス racked: 2006-11-30 22:42
  • モニタリングが運営の鍵を握る

    Excerpt: 5月26日 大阪で開催された三菱総合研究所の「PBボード 企画発表会」に参加して... Weblog: ひょうごPFI協会・PPP/パブリックビジネス racked: 2007-05-19 01:44